AutoCAD LT の、マーカー表示、AutoSnap、AutoTrack、印刷レイアウト、作図ウィンドウの表示設定など、CAD作図環境に合わせてカスタマイズ設定を説明、好みに合ったカスタマイズで AutoCAD LT での作図効率もUP!
AutoCAD LTをカスタマイズして、作図効率をアップ!
AutoCAD LTは、AutoCAD本体に比べて3D作図の制限がありますが、2D作図では充分な機能をもっています。
特に、ビューポートを利用したレイアウトなどは、AutoCAD自体の特色といえます。
AutoCAD LTを、使用環境に応じてカスタマイズすれば、作図効率がアップするのは間違いありません。
オプション設定は、[メニューバー] ⇒ [ツール(T)] ⇒ [オプション(N)]の[オプション]ダイアログボックスで選択できます。
[オプション]ダイアログボックスには、ファイル、表示、開く/保存、印刷、システム、基本設定、作図補助、選択、プロファイルなどのメニューがあり、それぞれ固有の設定が可能です。
ファイル メニュー:AutoCAD LT が、使用するプロッタ、プリンターのデバイスドライバーフォルダの指定、新規図面に対する図面テンプレートフォルダの指定、外部テキストエディタなど、各々のフォルダ、ファイル先の設定ができます。
表示 メニュー:AutoCAD LT 表示設定項目を参照。
開く/保存 メニュー:AutoCAD LT が保存するファイル拡張子dwg、dwt、dxfがリリースバージョンの形式で選択できます。
印刷 メニュー:新規図面の既定値の印刷設定では、インストールされている各プリンターの何れかを既定値で選択できます。
また、新規図面での既定値の印刷スタイルテーブル、一般的な印刷オプションも設定できます。
新規図面での既定値の印刷スタイルテーブルは、、[メニューバー] ⇒ [ファイル(F)] ⇒ [ページ設定(G)] ⇒ [ページ設定ーモデル]ダイアログボックスの印刷スタイルテーブルで保存された色、線の太さ、線種が適応されます。
印刷スタイルテーブルの設定は、AutoCAD LT 印刷デバイスの項目を参照。
システム メニュー:3D グラフィック の表示、レイアウト再作図オプション、DB接続オプション、一般的なオプションの設定ができます。
基本設定 メニュー:AutoCAD LT 基本設定項目を参照。
作図補助 メニュー:AutoSnapの設定、AutoSnapのマーカーサイズ(S)、AutoTrackの設定、位置合わせ点の取得、ターゲットボックスサイズ(Z)の設定ができます。
ステータスバーの OSNAP を右クリック ⇒[設定(S)]を選択することで、オブジェクトスナップモードが選択できます。
AutoCAD LT の作図では、端点、中点、中心点、交点などオブジェクトスナップは重要で、AutoSnapの設定では、オブジェクトスナップと以下のような関わりがあります。
チェックボックスON (初期値)
マーカーの表示、非表示(M):チェックボックスのクリック選択でマーカーの表示、非表示を選択。
チェックボックスON (初期値)
自動吸着(G):チェックボックスのクリック選択で自動吸着の切り替え選択。オブジェクトスナップモードで選択された端点、中点、中心点などにマウスを移動すると最も近い点に自動表示されて確定できます。
チェックボックスON (初期値)
AutoSnap ツールチップを表示(T):チェックボックスのクリック選択で、ツールチップの表示、非表示の切り替え。ツールチップは、図形の端点、中点、中心点、接点など、どの部分にスナップしているかを表示します。
チェックボックスON (初期値)
AutoSnap ターゲットボックスを表示(D):コマンド実行時に、クロスヘア カーソルの中央に表示されるボックスの表示、非表示の選択。
AutoSnap マーカーの色:AutoSnap マーカーの色を指定。
AutoSnap マーカーのサイズ:AutoSnap マーカーの表示サイズを指定。
オブジェクトスナップの操作方法 ⇒ [AutoCAD LTでの定常スナップ設定の仕方]
AutoTrackの設定:ステータスバーの OTRACK をオンにすると、正確な位置と角度で図形が作成できます。
極トラッキングのボックスをチェック選択でONに切替え、角度の増分をプルダウンメニューから選択するか、書込み指定。
オブジェクト スナップ トラッキングの設定では、すべての極角度設定を使用してトラッキング(S)を選択。
極トラッキング ベクトルを表示(P):極トラッキング ベクトルの表示、非表示の切替え。
チェックボックスON (初期値)
フルスクリーントラッキング ベクトルを表示(F):フルスクリーントラッキング ベクトルの表示、非表示の切替え。
チェックボックスON (初期値)
AutoTrack ツールチップを表示(K):AutoTrack ツールチップの表示、非表示の切替え。
チェックボックスON (初期値)
スポンサ-ド リンク
ウィンドウの要素
作図ウィンドウにスクロールバーを表示(S):チェックボックスのクリック選択でスクロールバーの表示、非表示の切替え。初期値はチェックボックスONですが、ズーム操作使用で、それほど必要ないと思います。
スクリーンメニューを表示(U):チェックボックスのクリック選択でスクリーンメニューの表示、非表示の切替え。初期値はチェックボックスON、作図ウィンドウを広くするなら、チェックボックスOFF
色(C)ボタンをクリック選択すると、色オプションメニューが表示され、ウィンドウの要素から[モデル]タブの背景色、
[レイアウト]タブの背景色(用紙)、コマンドラインの背景色、コマンドの文字色を指定して、色(C)のプルダウンメニューから色が指定できます。
表示設定 ウィンドウの要素
レイアウトの要素
[レイアウト]タブと[モデル]タブを表示(L):チェックボックスのクリック選択で、[レイアウト]タブと[モデル]タブの表示、非表示の切替え。チェックボックスON (初期値)
余白を表示(G):[レイアウト]タブの余白表示、非表示の切替え。チェックボックスON (初期値)
背景に用紙を表示(K):[レイアウト]タブの背景に用紙を表示、非表示の切替え。チェックボックスON (初期値)
クロスヘアカーソルのサイズ(Z):クロスヘアカーソルのサイズを指定。
その他に、表示解像度、表示機能、参照編集の暗さの強度(I)があり、AutoCAD LT を使用しながら作図環境の調整ができます。
Windows 標準処理:Windowsの標準に従います。
Windows 標準アクセラレータキー(W):move、copy、edit、exitなどのWindows 標準のアクセラレータキー使用のON,OFFの切替え、
OFFは、AutoCAD のアクセラレータキーを使用。(Windows 標準のアクセラレータキー使用がお勧めかも?)チェックボックスON (初期値)
Windows 作図領域のショートカット メニュー(M):右クリックによるショートカット メニューの表示、非表示の切替え。
基本設定 メニュー
右クリックをカスタマイズ:右クリックしたときの AutoCAD LT はショートカット メニューの表示か、[enter]キーの役割をします。
右クリック設定でショートカット メニュー、[enter]キーの何れかに変更。チェックボックスON (初期値)
ドラッグアンドドロップ尺度
AutoCAD での作図は、ミリメートルです。ソースコンテンツ単位、ターゲット作図単位も、ミリメートル。
ハイパーリンク:
ハイパーリンク カーソルとショートカット メニューを表示(U):チェックボックスON (初期値)
ハイパーリンクツールチップを表示(Y):チェックボックスON (初期値)
クリック時間に応じた右クリック機能を有効にする:AutoCAD の操作に慣れるまでは、チェックボックスOFF。
既定値モード:オブジェクトが選択されていない時の右クリックの機能
最後のコマンドを繰り返す(R):
ショートカット メニュー(S):オブジェクトが選択されてないときの右クリックは、ショートカット メニューがお勧め。
右クリック設定 メニュー
編集モード:オブジェクトが選択されていない時の右クリックの機能
最後のコマンドを繰り返す(L):
ショートカット メニュー(M):オブジェクトが選択されてないときの右クリックは、ショートカット メニューがお勧め。
コマンドモード:コマンドが実行されている時の右クリックの機能
[Enter]キー(E):コマンド確定時に使いやすいのでお勧めできます。
ショートカット:常に表示(A)
ショートカット:コマンドモードオプションが存在するときに表示(C):
カスタマイズ設定は、[メニューバー] ⇒ [表示(V)] ⇒ [ツールバー(O)] ⇒ [カスタマイズ]ダイアログボックスで選択できます。
AutoCAD LT ツールバー設定
[カスタマイズ]ダイアログボックス ⇒ [ツールバー(T)]
[ツールバー(T)]には、標準、3D オービット、CAD標準仕様、UCS管理、UCS管理Ⅱ、Web、
インプレイス参照編集、オブジェクト スナップ、サーフェス、シェーディング、ズーム、ソリッド作成、、
ソリッド編集、ビュー、ビューポート、プロパティ、レイアウト、レンダリング、画層、作成、参照、修正、
修正Ⅱ、情報、寸法記入、挿入、表示順序、文字、文字スタイルがあり、チェックボックスのON、OFFで好みあったカスタマイズができます。
ツールバーのメニューグループ(M)では、新規ツールバーの作成、削除、名前変更ができます。
ツールバー設定 メニュー
大きいボタン(L):ボックスをチェックするとツールバーのアイコンが大きくなり見やすくなります。
ツールバーにツールチップを表示(S):ボックスをチェックするとボタンの名称が表示され、コマンドが実行しやすくなります。
ツールチップにショートカットキーを表示(S):ボックスをチェックするとアイコンにショートカットキーが表示されます。
インストール後、最初に表示されるツールバーは、標準、文字スタイル、画層、プロパティ、作成、修正ですが、他にスナップ、ズームなど、よく使用するツールバーの表示で作業効率のアップが図れます。
[メニューバー]以外でのツールバーの表示、非表示
表示されているツールバー上で、右クリックするとツールバーリストが表示されます。
表示、非表示したいツールバーを、ツールバーリストからクリック選択。
AutoCAD LT 印刷デバイス
Windows でインストールされたプリンタ、プロッタが、AutoCAD LTでは、ページ設定の[印刷デバイス]に表示されます。
[印刷デバイス] メニューは、[メニューバー] ⇒ [ファイル(F)] ⇒ [ページ設定(G)] ⇒ [ページ設定(G)] ⇒ [ページ設定]ダイアログボックスで選択。
印刷を行うには、[印刷デバイス]でプリンタを選択し、用紙サイズ、ペンの太さ、ペン色を選択。
印刷デバイス設定 メニュー
AutoCAD LT 印刷
印刷を始めるには、プリンター、プロッタなどの機種を選択。
選択された、プリンター、プロッタの用紙サイズ、用紙方向などの印刷スタイルを設定。
プロッタの環境設定
[印刷デバイス]を選択すると、プロッタの環境設定メニュ-が表示され、[名前(N)]欄のプルダウンメニューよりインストールされたプリンター、プロッタが選択できます。
選択されたプリンター、プロッタの固有設定は、[プロパティ(R)]ボタンを選択、[プロッタ環境設定エディタ]ダイアログボックス ⇒ [カスタムプロパティ(C)]ボタンで設定します。
選択されたプリンター、プロッタの用紙サイズ、用紙方向など詳細な設定で、PC3ファイルして保存され、データーの受渡し時には、同機種のプリンター、プロッタを使用しているなら設定の必要はありません。
印刷スタイル テーブル (ペン割り当て)
[名前(N)]欄のプルダウンメニューより、名前の付いた印刷スタイル テーブル(ctbファイル)が選択できます。
[編集(D)]ボタンを選択すると、[印刷スタイル テーブル エディタ]ダイアログボックスが表示され、保存されている印刷スタイル テーブルが編集できます。
[新規作成(F)]ボタンを選択すると、[色従属印刷スタイル テーブルを追加]ダイアログボックスが表示され、濃淡度、線種などの[色従属印刷スタイル]を新規に始めることができます。
[ゼロからスタート(S)] ⇒ [ファイル名(F)] ⇒ [印刷スタイル テーブル]エディタ ⇒ [フォーム表示]、[テーブル表示]より設定。
色 、ディザリングを使用 、グレースケールに変換、割り当てられたペン番号を使用 、仮想ペン番号 、濃淡度 、線種 、適応調節 、線の太さ 、端部のスタイル 、結合スタイル 、塗り潰しスタイル などの項目が設定できます。
線色は255色が設定できますが、10色程度が適宜で、印刷された図面色が薄くでるときは、[ディザリングを使用]のチェックをはじすことで解決できます。
用紙サイズ、縮尺にあわせた印刷、印刷領域、図面の方向などの設定ができます。
用紙サイズと用紙単位
用紙サイズ(S):は、印刷デバイスで設定されたプリンター、プロッタの用紙サイズが、プルダウンメニューで表示され選択できます。
印刷可能領域:は、ミリメートルを選択。
印刷領域:図面範囲、オブジェクト範囲、表示画面、ビュー、窓の範囲で印刷領域が指定できます。
レイアウト設定 メニュー
印刷尺度
[モデル]タブの原寸で作図された図面を、縮尺ごとに印刷します。[モデル]タブの既定値は尺度自動調整ですが、[レイアウト]タブの既定値は1:1です。
縮尺はプルダウンメニューより選択できますが、カスタムで自由な尺度が設定できます。
印刷オフセット
印刷の中心をチェック選択すると、自動的に用紙の中央に印刷します。
シェーディング ビューポート オプション:
シェーディングは、表示どおり、ワイヤフレーム、隠線処理、レンダリングなどビューの印刷方法をプルダウンメニューで指定します。
処理品質は、ドラフト、プレビュー、標準、プレゼンテーション、最大、カスタムから選択できます。
ドラフト:ワイヤ フレームで印刷、プレビュー:最大 150 dpi で印刷、標準:最大 300 dpi で印刷。
プレゼンテーション:デバイスの解像度、最大 600 dpiで印刷、最大:デバイスの解像度、上限なしで印刷
カスタム:DPIボックスで指定した解像度、上限は現在のデバイスの解像度で印刷。
印刷オプション
線の太さ、印刷スタイル、隠線、オブジェクトの印刷順序を指定。
線の太さを印刷に反映:割り当てた線の太さを印刷に反映するならチェックボックスをON。
印刷スタイルを使って印刷:オブジェクトや画層に適用した印刷スタイルを印刷に反映するならチェックボックスをON。
ペーパー空間を最後に印刷:ペーパー空間は最初に印刷されるので、モデル空間を最初に印刷するならチェックボックスをON。
ペーパー空間を隠線処理:ペーパー空間の隠線除去操作を適用するならチェックボックスをON。
モデル空間、ペーパ-空間の印刷設定の仕方は、印刷・レイアウトをご覧ください。