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AutoCAD LT、AutoCAD は、2D、3D CADとして、多くのCADユーザーに支持され、高い知名度とシェアを誇り、利用されている汎用CAD、CAD作図を学びたい方に AutoCAD LT の、豊富な機能を説明、CAD作図をマスターする AutoCAD 入門のお手伝いをします。

AutoCAD LT の機能、ズームツール、窓ズーム、拡大ズーム、倍率ズーム、ズーム直前、リアルタイムズームなど、ズーム操作をマスターすることで素早い図面管理の手助けとなります。

 AutoCAD LT ズーム操作の仕方

CAD図面の確認は、画面操作で部分的な箇所を拡大し、わかりやすく詳細な表示をする必要があります。

図面の全体と部分的な細部箇所の確認のために、画面を頻繁に縮小拡大するようになります。

AutoCAD LTの画面操作は、図面の任意の箇所を自由に縮小拡大ができ、図面の全体表示、部分的な詳細表示など、確認箇所の拡大、または縮小表示に、いろいろなズーム操作が行えます。

窓ズーム、倍率ズーム、中心点ズーム、拡大ズーム、縮小ズーム、図面全体ズーム、オブジェクト範囲ズーム、ズーム直前、リアルタイムズーム、リアルタイム画面移動などです。

ズーム選択は、[メニューバー] ⇒ [表示(V)] ⇒ [ズーム(Z)]、または[標準]ツールバーからのズーム選択 、[ズーム]ツールバーからも選択できます。

その他にも作図ウィンドウでの右クリック、ショートカットメニューの[ズーム(Z)]で選択することができます。

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 ショートカットメニューのズーム選択時のコマンド。

コマンド: '_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または[図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):

終了するには[Esc]か[Enter]を押してください、または右クリックでショートカット メニューを表示。

コマンド入力か、ショートカット メニューの選択がなければ、リアル タイムズームになります。

この様に、ショートカット メニューでも、ほとんどのズーム操作がおこなえます。

窓ズーム、図面全体ズーム、ズーム直前がズーム操作のほとんどを占め、すべてのズーム操作を作図に使うことはありません。

 ズームツールバーの表示

ズームツールバーの表示は、[メニューバー] ⇒ [表示(V)] ⇒ [ツールバー(O)]の、[カスタマイズ]ダイアログボックス ⇒ [ツールバー(T)]から[ズーム]を選択。

ズームツールバー

AutoCAD LT ズームアイコン

標準ズームアイコン

AutoCAD LT 標準ズームアイコン
 標準ツールバーのズーム

ズーム直前、リアルタイムズーム、リアルタイム画面移動のアイコン表示には、[メニューバー] ⇒ [表示(V)] ⇒ [ツールバー(O)]の、[カスタマイズ]ダイアログボックス ⇒ [ツールバー(T)]から[標準]を選択。

以下はズームの操作のすべてですが、窓ズーム、図面全体ズームだけでも AutoCAD LT の画面操作は充分可能です。

※(L)左クリック・・・free(任意点)、(R)右クリック・・・Enter(確定)、

※(R)右クリック・・・Enter(確定)は、AutoCAD LT 右クリック設定で、コマンドが実行されている時の右クリックの機能で、[Enter]キーを選択しているものとします。
参照:AutoCAD LT カスタマイズ 設定:右クリック設定

AutoCAD LT 窓ズームアイコン
 窓ズーム

窓ズームは、拡大したい範囲の 2点の対角をを指示します。

 窓ズームの操作例:

[メニューバー] ⇒ [表示(V)] ⇒ [ズーム(Z)]から選択、[標準]ツールバーから窓ズームアイコンから選択、又は[ズーム]ツールバーから[窓ズーム]アイコンを選択。

拡大したいオブジェクトが矩形窓に入るようにA点を(L)、マウスカーソルをB点に移動して(L)。

右クリック、ショートカットメニューからの[窓ズーム]選択は、[ズーム(Z)]選択後、さらにショートカットメニューを表示させ、ショートカットメニューから[窓ズーム]を選択。

ショートカットメニューからの[窓ズーム]操作は、A点を左ドラッグ、マウスカーソルをB点に移動してマウスボタンを離します。

終了は[Esc]キーか、[Enter]キーを選択、または、右クリックショートカットメニューの終了を選択。

窓ズームの操作例

AutoCAD LT 窓ズームの操作例
AutoCAD LT ダイナミックズームアイコン
 ダイナミックズーム

ダイナミックズームは、矩形を使用して拡大したい範囲を指定します。

 ダイナミックズームの操作例:

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバー、[ズーム]ツールバーから[ダイナミックズーム]を選択。

画面に表示される矩形の中心を拡大したい箇所で(L)。(A図)

矩形中心の表示が消え、矩形右側に矢印が表示される、マウスを左に動かすとズーム矩形は小さくなりオブジェクトは拡大になります。(B図)

マウスを右に動かすとズーム矩形は大きくなりオブジェクトは縮小になります。(B図)

ダイナミックズームの操作例

AutoCAD LT ダイナミックズームの操作例

拡大したい範囲で左クリックすると、ズーム矩形は決定され自由な移動ができ、右クリック及び[Enter]キーで縮小拡大され終了します。

範囲設定には、A図とB図の作業を繰り返します。

[ダイナミックズーム]を選択、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):_d

右クリックか[Enter]キーで終了。

AutoCAD LT 倍率ズームアイコン
 倍率ズーム

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバー、[ズーム]ツールバーから[倍率ズーム]を選択。。

コマンドウィンドウに拡大する倍率を指定、縮小なら倍率の逆数を指定して[Enter]キーで確定。

 倍率ズームの操作例:

[倍率ズーム]を選択、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):_s

表示倍率を入力 (nX または nXP):2

AutoCAD LT 中心点ズームアイコン
 中心点ズーム

図面内の指示された任意の点を拡大の中心になるようにズーム指定します。

 中心点ズームの操作例:

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバー、[ズーム]ツールバーから[中心点ズーム]を選択。

拡大するオブジェクトの中心点a点を(L)指示、拡大する範囲のA点とB点を(L)指示。

中心点ズームの操作例

AutoCAD LT 中心点ズームの操作例

コマンドウィンドウ

[中心点ズーム]を選択、またはコマンド zoom を入力。

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP)  または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):_c

中心点を指定:a点を(L)指示。

倍率 または 高さ (59881.4024):A点を(L)指示。

2点目を指定:B点を(L)指示

AutoCAD LT 拡大ズームアイコン
 拡大ズーム

[拡大ズーム]を選択すると、作図ウィンドウのオブジェクトが倍率2倍で拡大されます。

 拡大ズームの操作例:

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバー、[ズーム]ツールバーから[拡大ズーム]を選択。

[拡大ズーム]を(L)指示、作図ウィンドウのオブジェクトが2倍に拡大。

[拡大ズーム]を選択、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):2x

AutoCAD LT 縮小ズームアイコン
 縮小ズーム

[縮小ズーム]を選択すると、作図ウィンドウのオブジェクトが1/2に縮小されます。

 縮小ズームの操作例:

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバー、[ズーム]ツールバーから[縮小ズーム]を選択。

[縮小ズーム]を(L)指示、作図ウィンドウのオブジェクトが1/2に縮小。

[縮小ズーム]を(L)指示、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):.5x

AutoCAD LT 図面全体ズームアイコン
 図面全体ズーム

図面範囲内のすべてのオブジェクトがを表示できる最大の表示倍率で表示されます。

 図面全体ズームの操作例:

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバー、[ズーム]ツールバーから[図面全体ズーム]を選択。

[図面全体ズーム]を(L)指示、作図ウィンドウで図面範囲内のすべてのオブジェクトを表示。

[図面全体ズーム]を(L)指示、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):_all

AutoCAD LT オブジェクト範囲ズームアイコン
 オブジェクト範囲ズーム

ZOOM/[オブジェクト範囲ズーム]を選択すると、作図されたオブジェクトがすべて表示されます。

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバー、[ズーム]ツールバーから[オブジェクト範囲ズーム]を選択。

[オブジェクト範囲ズーム]を(L)指示、作図ウィンドウで作図されたオブジェクトすべてが表示。

 オブジェクト範囲ズームの操作例:

[オブジェクト範囲ズーム]を(L)指示、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):_e

AutoCAD LT ズーム直前アイコン
 ズーム直前

編集された図面内容は復元されず、作図ウィンドウの表示倍率のみをズーム直前に戻す。

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバーから[ズーム直前]を選択。

右クリックのショートカット メニューからZOOMを選択、次のショートカットメニューから[前画面ズーム]を指示。

 ズーム直前の操作例:

[ズーム直前]を(L)指示、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_zoom

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):_p

AutoCAD LT リアルタイムズームアイコン
 リアルタイムズーム

リアルタイムズームを選択すると、マウスホイールを前後することによってズーム操作ができます。

マウスホイールを前に回転させると拡大、後ろに回転させると縮小となります。

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバーから[リアルタイムズーム]を選択。

 リアルタイムズームの操作例:

[リアルタイムズーム]を選択、またはコマンド zoom を入力。

コマンドウィンドウ

窓のコーナーを指定、表示倍率を入力(nX または nXP) または [図面全体(A)/中心点(C)/ダイナミック(D)/オブジェクト範囲(E)/前画面(P)/倍率(S)/窓(W)] (リアル タイム):

終了するには[Esc]キーか[Enter]キーを指示、または右クリックでショートカット メニューの終了を指示。

AutoCAD LT リアルタイム画面移動
 リアルタイム画面移動

左ドラッグの前後左右のマウス操作で、オブジェクト範囲を任意の位置に移動できます。

 リアルタイム画面移動の操作例:

選択の方法は[メニューバー]、[標準]ツールバーから[リアルタイム画面移動]を選択。

コマンドウィンドウ

コマンド:'_pan

終了するには[Esc]キーか[Enter]キーを指示、または右クリックでショートカット メニューの終了を指示。