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AutoCAD、AutoCAD LT は、高い知名度とシェアを誇る汎用CAD、AutoCAD LT の操作を学ぶことにより、就職、転職、人材派遣の求人に有利、CADオペレーターとしての AutoCAD の求職情報は満載、AutoCAD LTの基本操作をマスターする手助けをします。

AutoCAD LT で、はじめてCAD作図するかたに、ブロック定義、ブロック書き出し、ブロック挿入などブロック管理の基本操作を図入りで説明、AutoCAD LTの基本操作をマスターする AutoCAD 入門のお手伝いをします。

 AutoCAD LT ブロック管理

建築、電気設備、土木図面などのように、同じような図形を幾度も再利用することがあり、再三利用する部品をひとつの図形として登録しておき、利用したほうが作図手間はかかりません。

ブロックは、複数のオブジェクトで構成された要素を、再作図することなくひとつの図形として取り扱うことができ、再利用可能な特色ある機能です。

複写、移動、尺度変更などのコマンド操作を、個々のオブジェクトで選択実行するより、ひとつの図形として選択したほうが作図効率はよくなります。

図形をブロック化すれば、作図効率はあがります。

 ブロック定義

ブロック
 ブロック

作図効率化の為、オブジェクトを指定してブロック定義。

ブロックは、[メニューバー] ⇒ [作成(D)] ⇒ [ブロック(K)] ⇒ [ブロック定義(M)]から選択、または、ツールーバーのアイコンより選択。

コマンドウィンドウ

コマンド:コマンド:bmake、短縮:b

コマンドのキャンセルは、[ESC]キー。

個々のオブジェクトで構成された図形をブロック定義します。

ブロック定義コマンドを実行して、ブロック定義ダイアログボックスを表示します。

ブロック定義ダイアログボックスの内容は図のようになります。

ブロック定義 ダイアログボックス

 ブロック定義 ダイアログボックス

[名前(A)]:ブロックに名前を付けます。

[基点]:[挿入基点を指定(K)]ボタンで図面にブロックを挿入するときの基点を指定。

挿入基点として、[OSNAP]をONにして、左上、左中、左下、中上、中中、中下、右上、右中、右下に設定しておき、誤差は作図過程で調整。

[オブジェクトを選択(T)]:[オブジェクトを選択]ボタンでブロックとして定義するオブジェクトを選択。

[保持(R)]:ブロック作成後に、選択したオブジェクトを図面上でブロックではなく、元のオブジェクトとして保持。

[ブロックに変換(C)]:ブロック作成後に、図面上で選択したオブジェクトをブロックに変換。

[削除(D)]:ブロック作成後に、図面上で選択したオブジェクトを削除。

[プレビュー アイコン]:プレビュー アイコンをブロック定義とともに保存するかどうかを指定。

[アイコンを含めない(N)]:アイコンの作成はしませんが、DesignCenter でのブロックプレビューアイコンは利用できません。

[ブロック ジオメトリからアイコンを作成(I)]:ブロック定義とともに、プレビュー アイコンを作成。

[ドラッグアンドドロップ単位(U)]:ブロックを DesignCenter から図面挿入のときに、尺度設定する単位を指定。

[説明(E)]:ブロック定義の説明を入力。

ブロックロック定義 ダイアログボックス

ブロックロック定義ダイアログボックス

 ブロック定義 参考例

コマンドウィンドウ

コマンド:_block

オブジェクトを選択:選択窓内に入るように一点目を指定。

もう一方のコーナーを指定:選択窓内に入るように二点目を指定。

認識された数:112

オブジェクトを選択:ブロック作成後に、図面上で選択したオブジェクトを削除するため[削除]にチェック。[Enter]

挿入基点を指定:[OSNAP]をONにして、挿入基点を指定。

ブロック定義ダイアログボックスの[名前]欄にブロック名を入力。

[OK]ボタンで確定。

 ブロック定義 書き出し

 ブロック 書き出し

[ブロックの書き出し]は、図面内でブロック定義した図形を外部ファイルとして保存。

コマンド:wblock

コマンドウィンドウに、wblock[Enter]で、[ブロックの書き出し]ダイアログボックスが表示されます。

[作成元]:書き出すファイルを図面全体、ブロックから選択、挿入基点を指定して保存。

[図面全体(E)]:図面全体をブロック定義のファイルとして保存。

[オブジェクト(O)]:オブジェクトをブロック定義のファイルとして保存。

[基点]、[オブジェクト]は上記ブロック定義ダイアログボックスの操作と同じ。

[ファイル名とパス(F)]:ブロックを保存するフォルダ名、ファイル名のパス指定。

[挿入単位(U))]:DesignCenter から図面挿入のときに、自動尺度設定に使用される尺度単位を指定。

自動尺度設定しない場合は、単位なしに設定。

ブロック 書き出し

 ブロック定義 書き出し参考例

オブジェクトをブロック定義し、外部ファイルとして保存。

コマンドウィンドウ

コマンド:コマンドラインに、wblock、[Enter]で[ブロックの書き出し]ダイアログボックスを表示。

オブジェクトを選択:選択窓内に入るように一点目を指定。

もう一方のコーナーを指定:選択窓内に入るように二点目を指定。

認識された数:112

オブジェクトを選択:ブロック作成後に、図面上で選択したオブジェクトを削除するため[削除]にチェック。[Enter]

挿入基点を指定:[OSNAP]をONにして、挿入基点を指定。

書き出し先のフォルダ名とファイル名のパスを指定。

挿入単位は、単位なしに指定。

[OK]ボタンで確定。

[作成元]を図面全体に指定すると、書き出し先と挿入単位のみになります。

ブロック定義 挿入

ブロック挿入
 ブロック挿入

ブロック挿入は、保存された図形をブロックとして挿入。

[メニューバー] ⇒ [挿入(I)] ⇒ [ブロック(B)]から選択、または、[ツールバー] ⇒ [ブロック挿入]より選択。

 ブロック挿入 ダイアログボックス

[ブロック挿入]ダイアログボックスは、挿入する図面のファイル名と挿入位置の指定。

[名前]:ブロックの名前を指定、作成中の図面から抽入されるブロックはリストボックスから選択。

[参照]:[図面ファイルを選択]ダイアログボックスが表示され、図面ファイルが選択できます。

[パス]:図面ファイルの読込み時に、ファイル選択が終わると図面ファイルまでのパスを表示。

[挿入位置]:ブロック挿入位置の指定方法の選択。

[画面上で指定]にチェックすると、マウスで挿入位置が指定できます。

X、Y、Zの座標指定なら[画面上で指定]のチェックを外し、座標入力ボックを有効にします。

[尺度]:ブロック挿入時の大きさを指定。

既定値は、X、Y、Zともに 1 で、[画面上で指定]にチェックすると、マウスで大きさが調整できます。

[XYZの尺度を等しく]にチェックすると、Y、Zの入力ボックスが無効になり、Xの値がY、Zにも適用され、元図のままで大きさだけを変えることになります。

[回転]:ブロック挿入時に、ブロックの方向を回転させます。

角度 0 は元方向で既定値ですが、[画面上で指定]にチェックすると、回転方向がマウスで指定できます。

[分解]:通常のブロック挿入ならチェックをしません。

チェックすると、個々のオブジェクトとして分解された状態で挿入されます。

ブロック挿入 ダイアログボックス

ブロック