一定パターンで複数個に複写、配列する矩形状配列複写、角度指定の配列複写、円形状配列複写、回転基点と角度を指定による配列複写、マウスドラッグの回転よる配列複写を作図例で説明、AutoCAD LT で、CAD作図をマスターする AutoCAD 入門のお手伝いをします。
配列複写は、選択したオブジェクトを行間隔と列間隔で指定、一定のパターンで複数個に複写、配列するコマンド。
配列複写は、[矩形状配列複写]、[円形状配列複写]があり、行と列方向に指定した回数分、複写配列する作図は、[矩形状配列複写]を用います。
[円形状配列複写]は、指定する点を中心に円状に複写して配列を作成します。
配列複写コマンドは、[メニューバー] ⇒ [修正(M)] ⇒ [配列複写(A)]から選択、または、[ツールバー] ⇒ 配列複写アイコンより選択。
コマンド:array、短縮:ar
配列複写コマンドを選択すると、配列複写ダイアログボックスが表示されます。(図①)
この配列複写ダイアログボックスで、[矩形状配列複写]、[円形状配列複写]の何れかを選択し、各オプションを設定をします。
配列複写ダイアログボックスで、[矩形状配列複写]を選択。(図①)
[矩形状配列複写]オプションの、[オブジェクトを選択]、行、列、[配列複写の角度]入力ボックスにそれぞれの数値を支持。
[オブジェクトを選択]:選択ボタンをクリックすると、ダイアログボックスが閉じオブジェクトが選択できるようになります。
行ボックス:行の配列数を指定。
列ボックス:列の配列数を指定。
行の間隔、列の間隔:行間距離、列間距離の数値に正(プラス)、負(マイナス)を付加することで水平、垂直方向の指定ができます。
配列複写の角度:配列の回転角度を指定。
配列複写ダイアログボックス
図②は、行の配列数:2、列の配列数:2、行の間隔>c、列の間隔>aの例:
配列複写コマンドを選択。
配列複写コマンドダイアログボックスの[矩形状配列複写]を選択。
[オブジェクトを選択]ボタンをクリック、オブジェクトを選択。
行の間隔:行間距離(c+d)を入力。
※ 行間距離がcより短いと図が重複します。
列の間隔:列間距離(a+b)を入力。
※ 列間距離がaより短いと図が重複します。
配列複写の角度:0を入力。
矩形状配列複写 参考例
[プレビュー]ボタンをクリック、配列の結果を確認。
[OK]ボタンをクリック選択すれば、プレビューなしで確定。
問題点がなければ[受け入れ]ボタンをクリック。
[修正]ボタン、[キャンセル]ボタンで、再度、配列複写コマンドダイアログボックスに戻ります。
配列複写 プレビュー確認
コマンドウィンドウ
コマンド:_array
オブジェクトを選択:選択窓内にオブジェクトが入る一点目を指定。
もう一方のコーナーを指定:選択窓内にオブジェクトが入る二点目を指定。
認識された数: 1
オブジェクトを選択:[Enter]
[プレビュー]で確認するか、[OK]ボタンで終了。
図③は、行の配列数:1、列の配列数:3、行の間隔>c、列の間隔>a、[配列複写の角度]を指定:
図②同様の入力値に複写角度を入力。
配列複写の角度指定 参考例
配列複写コマンドダイアログボックスで、[円形状配列複写]を選択。(図④)
[オブジェクトを選択]:選択ボタンをクリックすると、ダイアログボックスが閉じオブジェクトが選択できるようになります。
[中心点を指定]ボタンをクリック、円形状配列複写の中心点をマウス指定。
[方法と値]から[円形状配列複写]の配置方法を選択。
円形状配列複写 参考例
方法から、[複写の回数と全体の複写角度]、[複写の回数 と オブジェクト間の角度]、[全体の複写角度 と オブジェクト間の角度]の何れかを選択。
値に、複写の回数、全体の複写角度を指定。
複写角度の数値に正(プラス)、負(マイナス)を付加することで、反時計回り、時計回りの配列方向が指定できます。
[プレビュー]ボタンで結果を確認。
[受け入れ]ボタンで確定、[修正]ボタンで配列複写ダイアログボックスに戻る、[キャンセル]ボタンで終了。
図は円形状配列複写の、[複写の回数]、[全体の複写角度]、[オブジェクト間の角度]、[中心点]の配置。
オブジェクトを選択、配列複写の中心点をマウス指示、複写の回数を4、全体の複写角度を120°に指定しています。
円形状配列複写 参考例
回転は、オブジェクトに回転基点と角度を指定して回転させるコマンド。
回転コマンドは、[メニューバー] ⇒ [修正(M)] ⇒ [回転(R)]から選択、または、[ツールバー] ⇒ 回転アイコンより選択。
コマンド:rotate、短縮:ro
図④は。長方形の中心を基点に数値入力 30°、60° の回転。
コマンドウィンドウ
回転コマンドを選択。
コマンド:_rotate
UCS の現在の正の角度:ANGDIR=反時計回り ANGBASE=0
オブジェクトを選択:オブジェクトが選択窓内に入るように一点目を指定。
もう一方のコーナーを指定:オブジェクトが選択窓内に入るように二点目を指定。
認識された数:5
オブジェクトを選択:[Enter]
基点を指定: 回転基点をオブジェクトスナップ ONで点を選択。
回転角度を指定 または [参照(R)]:回転角度に30を入力。
※ [単位管理]の時計回りのチェック選択で、時計回り、反時計回りの回転方法が設定できます。
図⑤は。長方形の中心を基点にマウスドラッグによる回転例です。
コマンドウィンドウ
回転コマンドを選択。
コマンド:_rotate
UCS の現在の正の角度: ANGDIR=反時計回り ANGBASE=0
オブジェクトを選択:オブジェクトが選択窓内に入るように一点目を指定。
もう一方のコーナーを指定:オブジェクトが選択窓内に入るように二点目を指定。
認識された数: 1
オブジェクトを選択:[Enter]
基点を指定:回転基点をオブジェクトスナップ ONで交点Oを選択。
回転角度を指定 または [参照(R)]:rを入力。
参照する角度 <0>:参照する角度の一点目を、オブジェクトスナップ ONで線分の交点Oを選択。
2 点目を指定:二点目を、オブジェクトスナップ ONで線分の交点aを選択。
新しい角度を指定:新しい角度を、オブジェクトスナップ ONで線分の交点bを選択。
交点、端点、中点の指定に、オブジェクトスナップを利用するとマウスドラッグによる回転が楽になります。